スズメバチに刺されたら
スズメバチの存在に気づいたら、振り払ったりせず静かに逃げましょう。
万一攻撃を受け刺された場合は、急いで安全な場所まで退避することが大切です。
巣の近くにいたら、見張りバチのマーキング「攻撃対象臭」によって標的にされ、さらなる被害の可能性があるからです。
それから刺された部位の処置をおこないます。順に
- 刺された箇所を指で強く絞り、毒を絞り出す。
- 冷水で冷やす(毒のまわりを遅くする)。
- 抗ヒスタミン軟膏を塗布する。※アンモニアは効かないのでご注意!
これらの処置を施したうえ、早急に病院へ行くようにしてください。
刺されてから30分以内に嘔吐、呼吸困難、失禁、めまい等アナフィラキシーショックの兆候が見られた場合、また血圧が低く不安定な場合は非常に危険です。
くれぐれも迅速な処置をおこなってください。
すべてのスズメバチが刺すの?
ところで、すべてのスズメハチが刺すのでしょうか?
実はそうではありません。
毒針を持っているのは産卵管から攻撃力を進化させたメスだけなのです。
面白いことに、オスのハチは刺すことができない(針を持たない)にもかかわらず、お尻を動かして刺すマネだけはします。
これは、防衛本能の名残だと考えられています。